| 第８部 天国と地獄編 |
７６．風砦録 フーを追い、とうとう北方大陸に上陸した晴奈。 彼の本拠地へと向かうその途上で、晴奈は不思議な夢を見た。 ７７．回北録 軍の顧問トマスと、フーの元側近ミラ、バリーを伴い峠を目指そうとした晴奈一行。 だがその動きは既に日上軍閥に捉えられており、進退を窮めてしまう。 そこでミラから、忘れられた峠道を探してはどうかと提案されるが……。 ７８．黒隠録 廃村で出会った奇妙な隠者（ハーミット）、ネロ。 彼は卓越した頭脳と奇妙な包容力を持ち、さらには発言の端々にあの黒い男との関係が仄見える、不思議な男だった。 ７９．騒北録 「ヘブン」立国により、世界は騒然とし始めていた。 中でもその余波を受けたのは、他ならぬジーン王国。 世界各国から糾弾を受け、その対応に王室政府が戸惑う中、トマスは壮大な計画を発案した。 ８０．帰郷録 長い旅の末、晴奈はようやく故郷に戻ってきた。 妹や友の変貌や各地から届いた手紙に、晴奈は己の人生を省み始めた。 ８１．蒼天録 大火からの手紙によって「麒麟の山」に誘われた晴奈とジーナ。 そこに現れた「自称」大火の弟子から、晴奈のために打たれたと言う刀、「蒼天剣」の存在を聞かされる。 ８２．狐騒録 央中ミッドランド島で、突然人が倒れたり、モンスターが出現すると言う異変が発生した。 公安チームがその調査に向かうが、エランもその異変に巻き込まれ、倒れてしまう。 自分たちだけでは解決しきれないと判断した公安チームは、晴奈に手紙を送り応援を要請した。 ８３．騒心録 応援要請を受け意気揚々と央中へやって来たはずの晴奈だったが、どうにも心のざわめきを抑えられない。 その原因が分からず思い悩むうち、晴奈はこれまで自分がしてきたことを振り返る。 それを聞いたエルスが、晴奈に対しとんでもないことを言い出した。 ８４．狐狩録 ミッドランドの地下神殿を探索するため、階段を降りていく晴奈一行。 だが気付けばバラバラに分断され、神殿の各地に飛ばされていた。 そしてそれを狙うように九尾の狐獣人、天狐が襲い掛かり……。 ８５．鈴林録 大火に反逆した弟子たちを封印するために創られた少女、レイリン。 彼女は小鈴たちの手を借り、全力で天狐を封じようとする。 ８６．調伏録 レイリンの導きにより、ついに晴奈と天狐の一騎打ちとなる。 一方、晴奈に戦いを任せた探索メンバーは、ついに神殿の中枢に辿り着いた。 ８７．共振録 天狐調伏を終え、同盟の結成も一段落。 束の間の休息に、晴奈たちは羽根を伸ばしていた。 一方、エルスが晴奈を煽った理由に気付いた小鈴は、エルスを問い詰めていた。 ８８．有頂録 央南への帰路の途中、晴奈はまた不可思議な夢を見た。 晴奈は夢の中で白猫と共に山を登り、その頂上で白猫からある宣告を受ける。 |