第6部 殺刹峰編 |
52.旅賢録 殺刹峰を壊滅させるため、公安と共に央北への船に乗り込んだ晴奈。 その船上で偶然、数年前に痛めつけられた「旅の賢者」、モールと再会する。 モールは成長した晴奈の姿に、自分が過去に取った優秀な弟子のことを想起する。 53.出立録 央北の海の玄関口、ウエストポート。到着した晴奈たちは、この国の実情を垣間見る。 エランの言によれば、「中央政府」と言う国は混乱と対立の極みにあるのだと言う。 一方、新たな旅の始まりに向けて準備を整える仲間たちは、特に気負う様子もなく、気楽に過ごしていた。 54.橙色録 シリンの記憶に蘇ってきた「阿修羅」、トーレンス・ドミニク。 彼は今「モノ」と呼ばれ、殺刹峰の幹部となっていた。 一方、そのトーレンスは迫り来る公安を撃退するため、精鋭部隊「プリズム」を出動させた。 55.赤色録 殺刹峰の精鋭部隊、「プリズム」は晴奈たちの班にも現れていた。 ところが、晴奈たちの前に現れた「プリズム」の一員、レンマが、晴奈に向かってとんでもないことを告白した。 56.紫色録 他の二班同様、「プリズム」の一人であるモエからの襲撃を受けたジュリア班。 しかし小鈴の機転によって逃げられ、さらに退路を失ったため、モエは街に潜んで救援を待とうと試みる。 ところが入った宿で、小鈴たちと居合わせてしまい……。 57.九悩録 他の街での情報収集を終え、中央政府の首都、クロスセントラルに到着した一行。 情報交換を兼ねた作戦会議で、バートはモノの狙いと、殺刹峰の最終目標が何なのか、自説を語った。 58.藍色録 集合した晴奈一行の中に「偽者が紛れ込んでいる」と指摘するフォルナ。 彼女の推理通り、紛れ込んでいた偽者、殺刹峰の手先は正体を現した。 しかし居合わせた「プリズム」、ネイビーの攻撃に遭い……。 59.緑色録 拘束した殺刹峰のメンバー、カモフから情報を得た晴奈たちは一路、イーストフィールドへ急ぐ。 一方、情報が漏れたことを懸念したモノは、イーストフィールドへ「プリズム」3部隊を配置した。 60.黄色録 イーストフィールドでの戦いで拘束したレンマは、自分が犯罪組織の一員であることを知らなかった。 それはモノによる殺刹峰内の情報操作の現れであり、その事実に気付いたヘックスたちは強い不信感を募らせる。 61.剣姫録 記憶を取り戻し、巴景と名を変えたモエ。 己の中に沸き上がるどす黒い殺意に身を任せ、単身、晴奈のいるサウストレードに向かう。 晴奈と巴景、二人の女傑の因縁が激しく火花を散らす。 62.青色録 ついに発覚した、殺刹峰のアジト。 潜入した晴奈たちを迎撃するため、オッドは「プリズム」たちを非常召集した。 だが、その「プリズム」の一人に、怪しい動きがあり……。 63.想起録 非常召集を受け、集合しようとしたジュンとヘックスに、ミューズは気にかかるものを感知した。 それは封印されたはずの、彼らの記憶の片鱗だった。 興味を抱いたミューズは非常事態の最中だったが、その封印を解くことにした。 64.邪心録 殺刹峰の首領、クリス。その娘で「プリズム」のリーダー、フローラ。 彼女ら母娘は、密かな野望を企てていた。 そして公安が踏み込んだ今、その機は熟する。 65.死淵録 モールとクリスの二大賢者対決は佳境を向かえ、モールの秘密が明らかになる。 一方、フローラは次々と敵と仲間を消し、その力と悪意を解放していく。 彼女と対峙した楢崎は、「晴奈を殺してやった」と嘲笑うフローラに天井知らずの怒りを覚え、「剛剣」の本領を発揮する。 66.白色録 死の淵に立った晴奈の前に、死んだ友、ウィルが現れた。 フローラに敗北し怯える晴奈に、ウィルは檄を飛ばす。 67.通信録 戦いが終わり、中央大陸各地に手紙が飛んで行く。 殺刹峰に深く関わった者たちの、その後は……。 68.黒色録 殺刹峰の残党、ミューズとシグマ兄妹。 最終目標である大火を前にし果敢に戦うが、大火にはまるで歯が立たない。 だがそれでも、大火を倒すためだけに造られた「人形」ミューズは懸命に抗う。 |