第5部 闘技場編 |
39.武闘録 アランとの戦いで敗走してから3ヶ月。 刀と路銀を失い、茫然自失の状態にあった晴奈に、状況打開のチャンスが舞い降りる。 闘技場で活躍すれば、莫大な金が手に入ると言うのだ。 朱海から名刀「大蛇」を受け取った晴奈は、チェイサー商会のサポートの元、闘技場へと乗り込んだ。 40.回顧録 ひょんなことから、晴奈は己の師匠である雪乃が、チェイサー夫妻と旧友であったことを知る。 夫妻は出会った当時の思い出を、晴奈たちに語って聞かせてくれた。 41.悲願録 同門、焔流剣士が出場していることを知った晴奈は、小鈴と共に観戦に向かう。 ところが闘技場の窓口で、その試合に出場するのが伝説の剣豪、楢崎瞬二であることを知り……。 42.姐御録 闘技場に参戦し、その人気を高める晴奈。 そんな晴奈を、周りの者は天性の「姉キャラ」と称する。 そこで朱海は、対照的に「妹キャラ」な選手がいると教えてくれた。 43.黒幻録 「罰」を受け、ゴールドコーストに流れ着いたある男。 彼は助けてもらった天帝教のシスター、シルビアから、「ロウ」と言う名を付けられた。 ロウはシルビアと彼女の教会、そして彼女が養う子供たちを助けるため、闘技場に出場した。 44.交差録 ロウがウィルバーなのではないかと疑い悩む晴奈は、思い切って彼の元を訪ねてみた。 だが、あまりにも酷似しているのに、ロウは自分がウィルバーであることを否定する。 その頑なな態度に、晴奈はウィルバーであると確信はしたが……。 45.錯綜録 紅虎亭で働くフォルナに好意を抱いた青年、エラン。 朱海は「ご愛顧いただいてるサービスだ」と、休日を与えたフォルナの元に、エランを引き合わせてみた。 46.剛剣録 いよいよ開催された闘技場最大の大会、エリザリーグ。 その初戦に出場した楢崎は過去の自分を振り返りつつ、自分が今参戦している大会で全力を尽くすことを、胸中で誓う。 47.占験録 大会の合間、その予想を占いで付ける者もいた。 選手たちだけではなく、その友人や家族も。 48.闘凪録 この街に来た晴奈とロウには、大きな変化が起きていた。 二人とも性格が丸くなり、戦い以外のことを楽しむようになっていた。 二人の「成分」は、この街での暮らしで大きく変わってきていた。 49.混戦録 同門対決に、前回1位と2位の再戦――大会はますます熱を帯びてくる。 その一方で、晴奈とロウ、シリン、楢崎の4人の仲は、段々と密になってきていた。 50.闘由録 ついに訪れた最終戦、晴奈対ロウ。 二人の兵(つわもの)が、全力でぶつかり合う。 そして晴奈は死闘の中、ロウに問う。 「お主が今、こうして闘っている理由は、何だ?」 51.非道録 ロウの家族をさらい、呼び寄せた悪漢、クラウン。 怒りに打ち震え、クラウン一味の元に単身殴り込んだロウを待っていたのは……。 |