蒼天剣 あらすじ(第3部)

第3部
抗黒戦争編

15.邂逅録
黙々と紅蓮塞で修行を続けていた晴奈に、「妹が帰ってきた」と言う知らせが舞い込む。
慌てて故郷の実家に帰ってきた晴奈を待ち受けていたのは、ヘラヘラと笑う怪しげな北方人だった。
名前をエルスと言うこの人物、どうにも締まりの無い軟派な男であり、晴奈の癇に障る。
そんな時に、晴奈はエルスと明奈がデートしているのを見つけてしまい……。



16.大徳録
央南に長期逗留することになると考えたエルスとエド博士は、思い切って央南で家を買うことにした。
丁度よく安い家を見つけ、購入しようとしたところで、売り手の娘が数日前、エルスが口説いた子であることが発覚。



17.悪夢録
明奈が黄海に戻ってきたことで、黒炎教団が再度明奈の身柄を奪おうと攻め込んできた。
明奈を護るため黄海市内で戦いが繰り広げられるが、晴奈はその渦中で恐るべき情報を耳にする。
伝説の奸雄、「黒い悪魔」克大火がこの街に現れたと言うのだ。



18.因縁録
再度黄海へと攻め込もうとする教団と、それを追い返そうとする焔流。
一勝一敗のライバル、晴奈とウィルバー。
因縁の対決が、始まろうとしていた。



19.権謀録
長引く戦況を打破するため、紫明は央南連合に兵を借りることを提案する。
ところが連合の主席、天原はなぜかあれこれと理由をつけて貸し渋ってくる。
その態度を見たエルスは、天原が教団に加担しているのでは無いかと推測した。



20.魔剣録
天原の抱える隠密、篠原。元は焔流の人間だと言う。
その真偽の確認と情報収集のため、晴奈たちは重蔵に話を聞こうと紅蓮塞を訪ねた。



21.術数録
紅蓮塞の書庫にある記録を読み進めるうち、エルスは一つの仮説に行き当たる。
それは央南全域を脅かす、恐るべき計画の一端だった。



22.神算録
突如天玄へと攻め込んできた教団の行動をいぶかしがるエルス。
あれこれと考えるが、どうもしっくりと来ない。
やがてある戦術に行き当たるが、それは敵が用意した「罠」だった。



23.霊剣録
かつて焔流で騒動を起こし、そして今また戦争の中心にいる篠原。
彼は無限に失い続ける「修羅」そのものだった。



24.狂狐録
篠原一派のアジトに捕らわれた晴奈とウィルバー。
共通の敵となった天原、そして篠原を倒すため、二人は一時休戦。
二人で協力しあい、アジトの奥深くへ潜ることになった。



25.戦凪録
篠原一派との戦いが終わり、天玄の天原家騒乱も一段落。
疲労しきった晴奈たちは、紅蓮塞へ湯治に行くことにした。



26.鬼謀録
戦争は央南連合と黒炎教団との戦いへ拡大し、一大局面を向かえることとなった。
これまで中立を守っていた町村は、どちらに付こうかと相談しあう。
そこに、教団からの使いの者が現れた。



27.魍魎録
突如、央南西部各地に現れたモンスターたち。
これも教団の仕業と見たエルスは、晴奈たちに討伐を命じた。



28.狷狼録
教団の権力と兵力を使い、央南支配を企んできたワルラス卿。
しかし度重なる失敗により、ついに解任の憂き目を見る。
それを逆恨みしたワルラスは、教主である自分の兄を暗殺しようと試みた。
一方、黄海で休暇中の晴奈の元に、あの「黒い悪魔」が現れた。
ワルラスの教主暗殺計画を、阻止してほしいのだと言う。



29.傑士録
抗黒戦争が終結し、央南に平和が訪れた。
だがそれはウィルバーにとって、戦いの場を失ったこと――自分の存在意義を否定されたことに等しい。
終結の仕方に納得できないウィルバーは単身、晴奈との決着を付けに行く。

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