第1部 立志・修行編 |
01.立志録 央南の大都市、黄海の大商家の娘である猫獣人、黄晴奈。 ある日、美しく優しく、そして「かっこいい」エルフの焔流剣士、柊雪乃に出会う。 彼女に憧れた晴奈は故郷を飛び出し、雪乃への弟子入りを懇願する。 晴奈の熱意に負けた雪乃は、晴奈を自分の修行の地、紅蓮塞へと連れて行き、焔流家元の重蔵と引き合わせる。 02.縁故録 焔流に入門し、急速に力を付けていく晴奈のところに、故郷の父、紫明が乗り込んできた。 無理矢理に晴奈を連れ戻そうとする紫明を説得するため、重蔵が旅客であり雪乃の友人でもある橘小鈴との試合を提案した。 03.血風録 焔流と犬猿の仲である黒炎教団が、紅蓮塞へと攻め込んできた。 防衛のため、柊師弟は教団を相手に熾烈な戦いを繰り広げる。 そこに現れた教団教主の息子、ウィルバー・ウィルソンと晴奈とで、一騎打ちの戦いになり……。 04.紀行録 この双月世界には様々な人種が存在する。 かわいらしい兎獣人の旅客を目にした晴奈に、雪乃が自分の旅を元にその世界観を説明した。 世界一の大国、豪華絢爛な大都市、「狐」と「狼」の喧嘩――様々な話を聞き、晴奈は遠い世界に思いを馳せる。 05.手本録 雪乃が珍しく忌み嫌う男、クラウンが紅蓮塞へとやってきた。 雪乃は嫌々ながらもクラウンと対戦するが、それでも易々と勝利。 それを祝した酒宴で、雪乃は晴奈との旅を提案する。 06.討仇録 央南の東端、青江へとやってきた柊師弟。 その街で道場を開く雪乃の古い友人、楢崎を尋ねたが、そこには島と名乗る道場破りが居座っていた。 なんと楢崎は、息子を人質に取られて道場を明け渡し、そのまま誘拐されてしまった息子を追う旅に出てしまったと言うのだ。 |