第7部 黒白戦争編 |
58.興中記 第10代金火狐総帥となったフォコ。 央中に戻りその職に復帰した彼は、大規模な構造改革案を打ち出す。 それは一族を「単なる金掘り」から「世界一の商家」へ昇華させようとする、彼の意気込みでもあった。 59.序事記 「金火狐財団」を創設し、街を貿易都市へと変貌させ、フォコは積極的に新時代へ乗り出そうとしていた。 一方で央南と中央政府との協議は決裂し、中央軍が央南へと向かう事態に発展。 世界情勢は、じわじわと緊張の度合いを高めていた。 60.封臣記 央南へ侵攻を開始した中央軍の大艦隊。 ところがその途上、謎の事故に遭い艦隊は全滅。 その裏で手を引き、艦隊に乗り合わせた軍務大臣を籠絡しようとしたのは……。 61.囲陸記 大艦隊の沈黙、巨大軍港の海上包囲、そして陸路の封鎖……。 世界最強と謳われる大国、中央政府はまさかの事態を迎えることとなった。 62.黒蓮記 ランドの策略により、中央政府はかつてない危機に遭遇することとなった。 ところがその後に及んでまだ、愚帝は現状にそぐわない言動を繰り返し、内部を引っ掻き回す。 神権政治によって動かされてきた中央政府は、いよいよ最期の時を迎える。 63.契克記 ついに中央政府を手中に収め、世界の頂点に立ったランド。 新たな政治システムを確立しようと躍起になる彼に、これまでずっと彼の背後にいた大火が尋ねる。 「世界は、救われたわけだな?」 64.猫討記 大火を主権として、中央政府は新たに動き出した。 しかしこの一連の流れを、「大火がランドを殺しその地位を奪った」と考えるイールは、大火に対して反乱を起こそうとする。 65.闘焔記 協議拒否や中央政府の崩壊と言った政治的理由から依然、清家と焔軍との主権移譲問題は決着していなかった。 しかしようやく解決策が見出され、玄蔵は安堵しかける。 そこへ大火から、ある打診が入ってきた。 66.大渉記 央南に続き、央中とも協議が行われることとなった。 どうにか自分たちに有利な条件で協議を終えようと、大臣や閣僚たちは密かに画策する。 一方で大火と、そしてフォコも、彼らの裏をかこうと策を構えており……。 67.掲露記 大交渉、そして央中再開発計画。 央中全土を引っくり返すようなこの政治・経済的変革の裏には、フォコと大火との、ある「相談」が絡んでいた。 68.狐殿記 大火の弟子、克天狐の復活を阻止するため、フォコはとんでもない方法によってそれを助ける。 さらに封印を完璧なものとするため、フォコたちと大火は仕上げに取り掛かった。 69.尽火記 世界一の都市と世界一の商人を目指し、邁進を続けたフォコ。 確かにその願いは叶えられたが、それだけに代償も、小さなものではなかった。 彼はその、人生一つ分のツケを支払わされることとなる。 |