第6部 「大三角形」と金火狐継承騒動編 |
46.落兎記 清家姉弟とサザリー、そしてかつての同僚たちやティナを探すため、西方を訪れたフォコたち一行。 まず彼らは、サザリーの実兄、ルシアン氏の捜索を行い、発見することができた。 そのルシアンから、フォコは意外な情報を聞き……。 47.集僚記 今や西方において強大な存在となり、かつ、フォコたちが行う捜索にとって明らかな敵となっているスパス産業。 対抗手段としてフォコが採った手段は、かつての古巣である「ジョーヌ海運」を復活させると言う、非常に奇想天外な方法だった。 48.回西記 復活したジョーヌ海運を軸に、フォコたちは本格的に捜索を開始した。 一方でフォコは、海運をさらに盛り上げるべく、西方中へ営業に出る。 そしてその折、フォコは「大三角形」の人間と商談する機会を得た。 49.双老記 「大三角形」のトップ二名から審問を受ける羽目になり、フォコは淡々と、かつ、朗々と答弁を返す。 その内容は彼の、世界を股にかける商人としての誇りや自責、気概に満ちたものであり、長老二人も心を動かされた。 50.確執記 西方経済を牽引する巨大な三大商家、「大三角形」。 彼らは今、重大な危機に瀕していた。 しかしそれは、彼らの持つ気風故に招いた人災でもあったのだ。 51.弾劾記 フォコとの間接的な戦いにことごとく敗北し、ケネスはいよいよ追いつめられていた。 莫大な借金を作ってしまったケネスに対し、ゴールドマン一族は口々に彼を非難。 そしてついに、ケネスを罷免するための弾劾決議が行われた。 52.金宮記 ケネスに決定的な打撃を与えるため、フォコは遊び人のカントを伴いカジノ街、オークボックスへと赴いた。 その街では博打漬けになった若者が延々搾取され続ける、卑劣な商業モデルが展開されていた。 53.仮痴記 オークボックスのカジノを潰すため、フォコたちは行動を起こす。 大小構わずカジノを荒らし回るフォコたちに、大親分のトランプ翁は対策を巡らせ始めた。 54.不癲記 フォコとカントの計略が実を結び、ついにフォコとトランプ翁との直接対決となった。 双月ギャンブル史上稀に見る、とんでもない額を賭けた大勝負が幕を開ける。 55.金火記 カジノ破産、スパス産業の破綻、金火狐一族からの弾劾と立て続けに大打撃を受け、ついに進退を窮めたケネス。 窮した彼の前に、かつて彼に「機会」を与えた謎の女性が突如、現れた。 56.昔讐記 フォコとランドの元に、アバントからの連絡が届けられる。 彼は二人が散々探し回った清家姉弟とティナの居所を知っていると言うのだ。 罠の匂いがぷんぷんと漂うその誘いに、二人は乗ることにした。 57.抱罪記 フォコ――火紅の戦いは終わった。 だがそれは悲劇的な結末であり、彼を失意と絶望の淵に送るものでしかなかった。 気落ちし、打ちひしがれるフォコに、今度は「火紅宛」の手紙が届けられた。 |