第2部 海賊「砂嵐」編 |
06.砂猫記 両親を殺され、家を追われ、天涯孤独の身となったフォコを助けた大商人、クリオ。 彼は清濁併せ呑む、限りなく灰色の男だった。 クリオはフォコに「火紅」と偽名を与え、自身の本拠としている砂猫楼で働かせ始めた。 07.初陣記 表は造船所、裏は海賊。 そんなジョーヌ海運特別造船所の一員となったフォコに、初めての海賊としての仕事が舞い込む。 08.憧憬記 フォコがすっかり、特別造船所に馴染んだ頃。 ちょっと気になる存在、ティナから、遊びに行かないかと持ちかけられた。 09.三兎記 クリオの娘、リモナ・プルーネ・ペルシェ。 かしましいジョーヌ三姉妹が、フォコにカードゲームでの勝負を挑んできた。 10.職人記 丁稚の産休、ハードな年末進行、レヴィア軍の制圧……。 多忙を極める特別造船所は、臨時で職人を雇うことにした。 11.密約記 野心を抱く造船所の若頭、アバント。 彼と、西方と南海の権力者、そして謎の男との四者会談により、 南海で大きな騒動が起ころうとしていた。 12.海戦記 海賊に扮して各地で暴れ回るレヴィア軍に、 ベール王国をはじめとする南海諸国は、ついに全面対決の姿勢を見せた。 一方フォコは、この騒動が終結し次第、あることをティナに伝えようと決心していた。 13.砂嵐記 もはや落ち目となったレヴィア軍が、クリオを誘拐した。 その目的は? そして軍の背後に、四者会談にいた、謎の男の正体とは……? |