第8部 マロ、焦燥編 |
058.焦狐抄 白猫党の財務部長として己の器量以上の執務に追われていたマロ。 無理を通した末に失策したマロはその責任を問われ、白猫党幹部から更迭されてしまう。 失意と絶望に満ちた彼の元に、新たな金火狐総帥を決める選挙の噂が舞い込んできた。 059.訪賢抄 チーム「フェニックス」は着実に成果を挙げ、フィオとパラの実力も以前より増していた。 成長を続ける彼らの前に、あの「旅の賢者」が現れた。 060.騙党抄 行った覚えもない央中の小国から礼状が届き、白猫党幹部は困惑する。 事の真相を確かめるため、党首シエナは白猫軍司令ミゲルに命じ、央中へと諜報員を送り込んだ。 061.新月抄 師匠との連絡が突然取れなくなり、訝しんだルナは単身、彼女の元へと向かうことに。 「お目付け役」がいなくなったことで、マークとフィオは各々、「計画」を巡らせ始めた。 062.陥湖抄 偽党員を捕まえることを口実に、白猫党は央中、ミッドランドへ侵攻する。 ミッドランドの支配者であるポエトは彼らを迎え撃つべく、天狐の屋敷に向かったが……。 063.散狐抄 天狐は「己の身」に危険が迫っていることを察知し、鈴林と共に地下へと降りる。 そこで襲ってきた人形を撃退したものの、さらに彼女の前に現れたのは……。 064.深闇抄 ルナたち一行は白猫党の支配下に落ちたミッドランドを訪れ、天狐救出に向かう。 一方、ミッドランドの地下深くでは、「魔女」と「天使」のにらみ合いが起こっていた。 065.覚聖抄 フィオによって語られる、「フィオが元いた世界」の話。 それは何の救いも見いだせない、絶望の未来だった。 066.三狐抄 次代金火狐総帥を決める選挙の候補者が揃い、三人の立候補者はそれぞれ、選挙に向けて動き出す。 しかしその裏では「魔女」の人形がマロを当選させるべく暗躍しており、残る候補者エミリオとルーマは危険にさらされる。 067.幹談抄 選挙を間近に控え、ルーマたち候補者は所信表明をすべく、財団幹部たちの前に集う。 総帥をはじめとする幹部たちは、彼女たちの言葉と考え方、人柄を検討しあう。 068.金冠抄 選挙が近付くにつれ、人形襲撃の不安が強まっていく。 そして選挙前日、その不安は的中してしまう。 069.排猫抄 選挙が終わり、総帥の関心は白猫党の侵攻へと向けられた。 ゴールドコースト市国のすぐ側まで兵を進めてきた白猫党に対し、総帥は奇策を以って迎え撃つ。 |