第4部 人生実験編 |
026.逐雪抄 央南を代表する剣術一派、焔流の家元である焔家。 その名を著しく穢す椿事が、今まさに起ころうとしていた。 027.明察抄 焔小雪の暴走により、紅蓮塞は誇りある霊場から一転、悪の巣窟へと変貌した。 それを口実に、央南各地で焔流剣士のリストラが大々的に発生。 路頭に迷い浪人化した彼らを救う策を、明奈が打ち出した。 028.剣宴抄 黄海を拠点にする黄派焔流と、この街に流れて来た柊派焔流。 交流をさらに深めるため、交流戦が催されることになる。 ところがこれを聞きつけた明奈が街中に宣伝し、お祭り騒ぎにしてしまった。 029.暗計抄 醜聞の影響で各方面からの資金援助を打ち切られた上に浪人たちを抱え、紅蓮塞は資金難に陥っていた。 状況を打開するため、小雪は側近からの「紅州から強制的に徴発すべし」という助言を聞き入れ、実行する。 この暴挙により、事態はさらに悪化の一途をたどる。 030.背任抄 愚行に次ぐ愚行、そして家宰・御経の離反により、紅蓮塞はふたたび致命的状況に陥る。 しかしこの状況をひっそりと喜んでいたのは、他ならぬ側近たちだった。 031.龍息抄 今回の騒動に、裏で手を引いている者がいたと聞き、晴奈は愕然とする。 その黒幕がさらに何かを画策していることを察知した晴奈は、数十年ぶりに刀を抜くこととなった。 032.落紅抄 黒幕が倒され、すべての策が潰えた紅蓮塞に、最早打つ手は無くなった。 しかしそれを救済しようとする者が現れ……。 033.蘇焔抄 騒動が落ち着き、黄州に平和が戻った。 権威を失墜させた焔流も、着々と元の姿を取り戻しつつあった。 |