第2部 秋也、西方南部奔走編 |
009.起点抄 故郷での諍いを避けるためと、己の見聞を今一度広めるため、秋也は西方大陸を目指す。 その途上、秋也は不思議な夢を見る。それはどうやら、白猫が現れ導くと言われる、「白猫の夢」のようだが……? 010.荷運抄 西方を騒がす軍事国家、グリスロージュ帝国へ、敵国領内を突っ切って荷運びを行うと言う、危険極まりない任務。 秋也は西方に着いた途端、このとんでもない冒険に加担する羽目になった。 011.飾帝抄 たった十数年で、西方南部の3分の2を手中に収めた超人、フィッボ・モダス帝。 しかし今の彼は悪魔に怯えきり、すっかり活気と覇気を失っていた。 そんな彼は、危険な荷運びをこなして見せた秋也たちに、己の亡命を手助けできないかと依頼してきた。 012.離国抄 余興に紛れ、フィッボは秋也たちと共に帝都から姿を消した。 彼らが一刻でも帝国を離れられるよう、時間稼ぎに努めようと帝国に残ったロガン卿だったが……。 013.帝憶抄 主君が王宮から消え、帝国参謀アロイスは次第に制御を失い、暴走し始める。 そんな帝都の混乱とは裏腹に、秋也たち一行は順調に亡命への旅路を進む。 014.跳境抄 いよいよ国境付近へ迫った秋也たち一行。 しかしなぜか、旅が進むにつれてアルトの態度が異様に冷たく、辛辣なものへと変わっていく。 そのアルトから国境突破の作戦が伝えられ、秋也はそれを実行するが……。 015.銃聖抄 一人はぐれ、プラティノアール王国軍に保護された秋也。 その陣内で秋也は、母と非常に縁の深い人間と出会う。 016.黒宰抄 秋也が王国に保護されて数日が経った頃、王国の総理大臣、ハーミット卿が彼を訪ねてきた。 卿は秋也と、病院に収容されていたサンデルから話を聞き、皇帝亡命計画の裏を見抜いた。 |