第10部 央南再炎上編 |
079.博侶抄 天狐ゼミを卒業後結婚した、春とルシオ。 今や高名な博士となった二人の元に、20年前に独立を果たした焔紅王国からの使者が訪れた。 080.桜燃抄 成立当初から「ならず者国家」としての烙印を押され、悖乱の極みにあった焔紅王国。 その国を変えたのは「最低の女王」の血を受け継ぐ娘、桜雪だった。 081.揺春抄 焔紅王国へ農業指導を行うため来訪した春とルシオ。 しかし女王と王国が気に入らない春は、次第に不満を募らせていく。 一方ルシオは、央南連合の不穏なうわさ話を耳にしていた。 082.乱南抄 央南連合の人間に拉致された春。 それを救ったのはどういうわけか、彼女の同窓生である葵だった。 083.既朔抄 「フェニックス」はついに、大火と渾沌を救い出すことに成功した。 これでようやく、フィオとパラの宿願が果たされるかと思いきや……。 084.紅丹抄 いよいよ白猫党は央南征服に乗り出した。 ところがその緒戦、思いもよらぬ敵が現れる。 085.背談抄 謎の組織「紅丹党」に翻弄されつつも、白猫党は密かに交渉や裏工作を積み重ねていく。 それは央南連合という巨大な組織を確実に瓦解させていく、十重二十重の計略だった。 086.紅白抄 白猫党の装備陳腐化と士気低下を受け、ロンダ司令とヴィッカー博士は厭戦感を強めていた。 一方、央南連合軍とともに戦うこととなった紅丹党首領、辰沙は、強気で押す作戦を提案する。 087.落葉抄 辰沙の人生は絶望と屈辱にまみれていた。 その屈辱の半分を与えた仇敵、葵と相見え、辰沙は猛然とした攻めを見せつけるが……。 |